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テニスラケットが軟式用か硬式用かを見分けるなら、メーカー名と型番を探し、公式商品ページの競技区分を確認するのが確実です。形や重さは手がかりになりますが、それだけで決めない方がよい理由があります。
この記事は、譲ってもらったラケットや中古品の用途を確認したい方に向けた手順です。自分に合うモデルの選び方や使用感は扱わず、まず「何用のラケットか」を調べます。
メーカー名と型番を公式情報に照合する
- フレーム、シャフト、グリップ付近にあるメーカー名・商品名・品番を探す。
- 「メーカー名+品番」で検索し、メーカーの公式商品ページか公式カタログを開く。
- 「テニス」「ソフトテニス」の競技区分と、現物の品番・仕様が一致するか確かめる。
同じシリーズ名でも、末尾の文字や数字によって別モデルになります。名前の一部だけで判断せず、読める品番を最後まで控えておくと照合しやすくなります。塗装色が違う場合も、まず品番を確認してください。
例えばヨネックスの「VCORE 100」は硬式テニス、「GEOBREAK 70S」はソフトテニスの商品です。公式ページでは競技区分に加えて、面の大きさやサイズ、長さなどを確認できます。
重さ・面積・張力は、製品を照合する手がかり
以下はヨネックスの公式情報で確認できる2モデルの例です。硬式・軟式すべてのラケットに当てはまる基準値ではありません。
| 項目 | 硬式の例:VCORE 100 | 軟式の例:GEOBREAK 70S |
|---|---|---|
| 品番 | 08VC100 | 02GB70S |
| フェイス面積 | 100平方インチ | 90平方インチ |
| 重量表記 | 300g | UL・SLなどの区分で表示 |
| 推奨張力 | 45〜60ポンド | 25〜35ポンド |
出典:ヨネックス「VCORE 100」公式製品仕様、ヨネックス2026年テニス・ソフトテニスカタログ(PDF・掲載ページ84〜85、92〜93)。販売地域や発売世代、仕様によって異なるため、手元のモデルと同じ品番の資料を優先してください。
フェイス面積は、ボールを打つ面の大きさです。張力はガットを張る強さで、ポンド(lbs)という単位で示されます。表の2モデルでは面積や張力に違いがありますが、「100平方インチなら硬式」「30ポンドなら軟式」と判別できるわけではありません。
また、メーカーの推奨張力と、実際に何ポンドで張られているかは別の情報です。張り替え時のシールだけでは、ラケット本体の用途は決まりません。中古品の重さを量る場合も、ガットや追加のグリップテープなどを含む値を、そのままカタログ値と比べないようにしましょう。
シャフトの形だけでは軟式・硬式を断定できない
ラケット面とグリップをつなぐ部分をシャフトと呼びます。一本の棒のように見えるものもあれば、途中が二股に分かれているものもあります。
「一本なら軟式、二股なら硬式」という覚え方には注意が必要です。ミズノの取扱説明書(PDF・冊子の3ページ)には、二股のラケットの各部名称図とともに、ソフトテニスラケットには一本シャフトのタイプもあると説明されています。二股という特徴だけで軟式を除外できません。
フレームの太さ、面の大きさ、持ったときの重さも、写真から候補を絞る際には役立ちます。ただし、最後は品番を調べて用途を確かめる、という順番にすると取り違えを防げます。
2026年から公認マークの有無では判別できない
以前のソフトテニスラケットには、日本ソフトテニス連盟の公認マークが付いていました。しかし2026年に貼付が廃止され、ヨネックスは同年6月中旬から現行品を順次マークなしで販売すると案内しています。
同社は、マークがなくなっても公認ラケットであることは変わらないと説明しています。したがって、「公認マークがないから硬式用」「マークがないから大会で使えない」とは判断できません。古い解説や中古品の説明を読むときに、特に気をつけたい点です。
出典:ヨネックス「ソフトテニスラケット公認マークの廃止に伴う弊社ラケットのマーク貼付廃止時期のお知らせ」(2026年6月1日)。マークの有無だけでは製造時期も正確には分からないため、現物の品番とメーカーの情報を確認してください。
型番が読めないラケットは、写真を揃えて確認する
文字が薄れている場合は、ラケット全体、フレーム両側、シャフトの表裏、グリップの底を撮影すると、販売店やメーカーに相談しやすくなります。中古品なら購入前に、出品者へ品番が読める写真を依頼する方法もあります。
用途を判別するために、別競技のボールを試し打ちするのは避けてください。兼用については、メーカーの取扱説明をもとに整理したこちらの記事で説明しています。
硬式ラケットで軟式ボールを打つ前に|兼用の注意点と逆の場合記事を読む →競技全体の違いを知りたい方はこちらの記事へ。ラケットを硬式用に買い替える際の、転向者としての選び方はこちらの体験記事で扱っています。
資料確認日:2026年10月17日。製品例の数値は、そのモデルの識別を助けるために掲載しています。

