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軟式テニスと硬式テニスは、ボールだけでなく、使うラケットやネットの高さ、得点の数え方も違います。軟式テニスは、現在「ソフトテニス」と呼ばれる競技です。

この記事では、初めて両競技を比べる方に向けて、用具と基本ルールの違いをまとめます。競技団体とメーカーの公開資料を参照し、個人の打球感や転向体験とは分けて説明します。

軟式と硬式の違いを比較表で確認

比較する項目軟式(ソフトテニス)硬式テニス
ボールやわらかいゴム製表面をフェルトで覆ったボール
ボールの重さ30〜31g(公認球の製品例)56.0〜59.4g(標準的なType 2)
ボールの直径66±1mm(同上)65.4〜68.6mm(同上)
ラケットソフトテニス用硬式テニス用
ネットの中央両端と同じ高さの1.06〜1.07m0.914m。両端より低い
通常ゲームのカウント0・1・2・30・15・30・40
通常ゲームのダブルスのサーブ同じペアの2人が2ポイントずつ交代1ゲームを同じ選手が担当
種目シングルス・ダブルスがあるシングルス・ダブルスがある

ボールの数値はナガセケンコーの公認球仕様(PDF・掲載ページ19)とITF「2026 Rules of Tennis」付録I(PDF)によります。ネット・種目はJOCのソフトテニス紹介、得点とサービス順は日本ソフトテニス連盟の入門資料(PDF)とITF規則を参照しています。大会ごとの短縮方式やジュニア向けの用具は、この表と異なる場合があります。

ボールは大きさが近くても重さが違う

軟式と硬式のボールは、直径だけを見ると近い範囲にあります。一方、上の数値を比べると硬式のボールは軟式の約2倍の重さです。「硬式は大きいボール、軟式は小さいボール」と覚えるより、表面の素材と重さに注目すると違いが分かります。

軟式の公認球にも白と黄色があります。黄色なら必ず硬式、という見分け方はできません。ナガセケンコーの製品資料でも、白・黄の公認球はいずれも天然ゴム製で、同じ重量・直径が示されています。

ここで比較した硬式球はITFのType 2です。硬式にもサイズが異なる種類や、子ども向けの段階別ボールがあります。ボールを買うときは、色だけで判断せず、競技名と対象を商品表示で確かめてください。

ラケットは競技に合うものを用意する

ラケットは見た目が似ていても、硬式用とソフトテニス用を分けて選びます。ミズノの取扱説明書(PDF・冊子の2、4ページ)では、用途に合うラケットとボールを使うよう案内しています。

硬式・軟式の判別には、メーカー名と型番を調べ、公式商品ページの競技区分を確認する方法が確実です。重さやフレームの形は、補助的な手がかりになります。具体的な確認手順はこちらの記事で説明しています。

軟式・硬式テニスラケットの見分け方|型番と仕様で確認する手順記事を読む →

すでに持っているラケットを別競技でも使いたい方は、メーカーの使用上の注意を整理したこちらの記事を確認してください。

ネットは中央の高さを確認する

硬式ではネット中央を0.914mに下げます。ソフトテニスでは中央も両端と同じ高さに保つため、同じ場所で競技を切り替えるときはネットの調整が必要です。コートを予約するときも、利用する競技を伝えておくと確認しやすくなります。

硬式の一般的なコートは、長さ23.77m、ダブルスの幅10.97m、シングルスの幅8.23mです。ソフトテニスにもシングルスがあるので、「軟式はダブルスだけ」と覚えないようにしましょう。コート・ネットはITF規則第1条、ソフトテニスの種目はJOCの競技紹介で確認できます。

得点の呼び方とサーブの交代順が変わる

通常のゲームでは、どちらも基本は4ポイントで1ゲームを取ります。3ポイントずつ取った場合はデュースとなり、そこから2ポイント差をつける必要があります。ただし、硬式にはデュースを続けないノーアドバンテージ方式もあります。

違いが目立つのは呼び方です。軟式は「0・1・2・3」、硬式は「ラブ・フィフティーン・サーティー・フォーティー」と数えます。また、軟式の7ゲームマッチなら4ゲーム先取ですが、硬式では複数のゲームでセットを取り、そのセット数で試合の勝敗を決める方式があります。試合前に何ゲーム・何セットで行うかを確かめましょう。

ダブルスの通常ゲームでは、軟式はペアの2人が2ポイントごとにサーブを交代します。硬式は同じ選手がそのゲームを最後まで担当します。軟式のファイナルゲームや硬式のタイブレークには別の交代順があるので、通常ゲームの順番をそのまま当てはめないことが大切です。

参照:日本ソフトテニス連盟「ルールとマッチの進め方」1〜2ページ、ITF規則第5〜7条・第14条・付録VI。実際に出場する際は、大会要項と現行規則を確認してください。

基本の違いを知ったら、目的に応じて詳しく読む

まず押さえたいのは、使うボールとラケット、ネット中央の高さ、得点とサーブ順です。ここが分かると、道具の準備や試合観戦で迷う場面が減ります。

打ち方の感覚まで知りたい方には、軟式から硬式へ転向して戸惑ったことをまとめたこちらの体験記事もあります。ルール上の違いと、一人の転向者が感じた違いを読み分けてみてください。

軟式と硬式テニスの違い|ラケットの見分け方と転向で戸惑った打ち方記事を読む →

資料確認日:2026年10月17日。製品仕様は引用した製品・資料の値です。

Dr.独特

中学・高校の6年間、ソフトテニス部に所属。大学に入って硬式テニスに転向しました。

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