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軟式と硬式のボールは、見た目の大きさより、素材と重さの違いが目立ちます。ソフトテニスにはゴム製のボールを使い、硬式の一般的なボールは表面がフェルトで覆われています。色だけで競技を見分けることはできません。
ボールを購入・管理する方に向けて、数値と用途を比べます。ここでは硬式の標準的なType 2と、ソフトテニス公認球の製品例を比較し、すべての練習球を同じ仕様とは扱いません。
重さは違うが直径には重なる範囲がある
| 項目 | ソフトテニス公認球の例 | 硬式Type 2 |
|---|---|---|
| 資料 | ナガセケンコーの製品仕様 | ITF規則・付録I |
| 重量 | 30〜31g | 56.0〜59.4g |
| 直径 | 66±1mm | 65.4〜68.6mm |
| 素材・表面 | 天然ゴム | ゴムの球をフェルトで覆う |
| 色 | 白・黄の製品がある | 規則では白または黄 |
出典:ナガセケンコー・ソフトテニスボール仕様、ITF「2026 Rules of Tennis」。直径の値は近い一方、硬式Type 2の重量はソフトテニスの製品例のおよそ2倍です。「軟式は小さく、硬式は大きい」とだけ覚えると、手元の球を誤認する可能性があります。
空気の調整とボール交換の考え方が異なる
ソフトテニスでは、ボールの空気を調整して使います。連盟の入門資料は、試合を行うコートで1.5mから落とし、70〜80cm弾むことを説明しています。空気を足した量の感覚だけでなく、そのコートでの弾みを確認する考え方です。出典:日本ソフトテニス連盟「ルールとマッチの進め方」。
硬式の通常のプレッシャーボールは、ソフトテニス球のように針を差して空気を補充するものではありません。開缶後の状態や使用による変化を見ながら交換します。ノンプレッシャー球もあるので、「硬式球はすべて缶入りで内圧が同じ」とは考えないでください。
練習の途中で球の状態が混ざると、同じように打っても高さや深さが変わり、打ち方の問題と区別しにくくなります。球出し用・ラリー用などの用途ごとに状態をそろえ、明らかに違う球を分けると、練習条件を把握しやすくなります。
公認球・練習球・段階別ボールを分けて選ぶ
公認球という表示は、その競技の公認に関する情報です。「どちらも公認球だから互換性がある」という意味ではありません。まず競技名、その次に用途と品番を確かめます。
硬式にはレッド・オレンジ・グリーンなどの段階別ボールがあります。ITF規則の付録VIIIは、10歳以下向けのコートやボールについて定めています。柔らかく弾みを抑えた硬式の学習用ボールを、ソフトテニス球と混同しないことが大切です。
大人の初心者でも、指導者が学習のために別のボールを使うことがあります。レッスンで使うボールを自分で用意するなら、「初心者用」とだけ伝えず、スクールの指定名を販売店に示してください。
購入時は個数より先に用途を確かめる
練習球をまとめて買う場合は、競技名、公認・練習用の区分、品番、入り数を比較します。1缶・1袋・1ダースでは単位が違うので、価格は1球あたりに直して見ると比較しやすくなります。
使用頻度も考慮しましょう。たくさん持つ必要のある球出し練習と、少数で行うラリーでは、必要数が違います。価格が安いからと一度に買うより、どこで誰が管理し、どの状態になったら交換するかを先に決めると無駄を減らせます。
ボールの違いから打ち方までは一意に決まらない
重量や素材の差は確認できますが、それだけで「硬式は必ず飛ぶ」「軟式は回転がかからない」とは言えません。打球はラケット、張り方、スイング、回転、コート、球の状態などが重なった結果です。
転向直後に飛距離が変わった場合は、まず使った用具と練習条件をそろえ、そのうえで面の向きや打点を見直します。ボールの仕様を知ることと、自分のミスの原因を特定することは別の作業になります。
白い球を買う場合も、色名だけでは識別できません。競技名、公認か練習用か、品番まで一致させます。同じ箱に違う球を混ぜず、練習を始める前に種類をそろえることも、距離感の確認をしやすくする準備になります。
よくある疑問
黄色なら硬式球ですか。 いいえ。ソフトテニスの公認球にも黄色があります。表面と商品名を確認してください。
ボールだけ替えれば同じラケットを使えますか。 ラケットも用途の確認が必要です。球の直径が近いことは、兼用できる根拠になりません。
実際の転向ではどう感じたか
初めて硬式球を打った日の戸惑いは、こちらの体験記事で読めます。一般的な説明と、一人の転向者の経験を読み分けてください。
関連する基礎知識
違いの全体像はこちらの記事にまとめています。
飛び方とバウンドの捉え方はこちらの記事で説明しています。
ラケットとボールを兼用する際の注意はこちらの記事で説明しています。
参照資料
資料確認日:2026年10月25日。ルールは大会要項と現行規則、製品は使用する型番の最新仕様を確認してください。
