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軟式と硬式のバックハンドは、「軟式は片手、硬式は両手」と覚えるだけでは不十分です。硬式にも片手と両手があり、握り替えや使うラケット面、打点は、選ぶ打ち方によって変わります。
この記事では、競技を替えるときにバックハンドのどこを比較するかを整理します。どちらの打ち方が全員に優れているかを決めるものではなく、自分の動作を確かめるための基礎知識です。
競技名より先に片手か両手かを分ける
硬式のLTA入門は、片手と両手の選択肢を示しています。両手では利き手を下、非利き手をその上に置く形を説明しています。出典:LTA・バックハンド入門。
軟式で片手バックを使っていた人が硬式の両手バックを学ぶなら、競技だけでなく手の数も変わります。そこで感じた違いを、軟式と硬式の全選手の差として一般化しないことが大切です。
比較表は現在の自分の動作を埋めるために使う
| 観点 | 軟式で使っていた動作 | 硬式で選ぶ動作 |
|---|---|---|
| 手の数 | 片手か、両手か | 片手か、両手かを選ぶ |
| 握り | フォアから握り替えるか | 選ぶ打法に合う握りを確認 |
| 打球面 | フォアと同じ面か、反対か | 打点で向く面を確認 |
| 身体との距離 | 近づきすぎていないか | 両手と片手で届く範囲を確認 |
| 準備 | どの時点で身体を向けるか | 来る球に間に合うかを確認 |
ソフトテニスの入門指導には、ウエスタングリップでフォアとバックに対応する説明があります。出典:ダンロップ・ソフトテニス入門ガイド(プレー編)。ただし、これは各選手が実際に使っている動作を確認する代わりにはなりません。
両手バックは非利き手の位置も確かめる
両手バックでは、片手の動作にもう一方の手を添えるだけと考えず、両手でラケットを動かしたときの面と打点を確認します。利き手だけで強く引こうとすると、非利き手が動きにくくなる場合があります。
まず静止した打点でラケット面を作り、ゆっくりした球を短い距離で返してみます。身体に近づきすぎて窮屈なら、握る力を増やす前に、足の位置とボールとの距離を見直します。
非利き手をどの程度使うかなどの感覚は人によって違います。「左手で打つ」などの説明を文字どおり同じ動きに置き換えるより、指導者に実際の動作を見てもらうと調整しやすくなります。左利きなら左右を読み替えてください。
片手バックとスライスは同じ一種類ではない
硬式の片手バックには、トップスピン系のストロークやスライスなどがあります。両手バックを使う選手が、ある場面では片手のスライスを使うことも考えられます。「片手か両手か」は、すべてのショットを一つに固定する二択ではありません。
比較する際は、まず同じ種類の球を打っているかをそろえます。守るために遠い球へ伸ばしたスライスと、余裕のある位置で打つ両手バックを比べても、手の数だけの違いにはなりません。
打点は前後だけでなく横の距離も見る
LTAのバックハンド入門は、身体の前で接点を作ることを説明しています。ここでいう「前」を、腕だけを遠くへ突き出すことと混同しないでください。横に近すぎても、ラケットを通す余地が小さくなります。
短いラリーでは打てるのに速い球で崩れるなら、準備が遅れていないかを確認します。最初から強打せず、球速と移動量を少しずつ増やすと、どの条件で面がずれるかを見つけやすくなります。
転向後の得意不得意は実際の結果で判断する
軟式経験があるからバックは必ず苦労する、あるいは必ず有利になる、と決めることはできません。以前と違う動作だから覚えやすい人も、手の使い方に戸惑う人もいます。比較対象は自分が使っていた打法と、これから学ぶ打法です。
筆者の体験記事も、軟式の片手バックから硬式の両手バックを覚えた個人の経験として読んでください。一般解説では選択肢と確認点、体験記事では実際にどう感じたかを知る、という使い分けができます。
比較の動画を撮る場合は、同じ方向から、同じ種類の球を打つ場面を残すと違いを見やすくなります。片方は球出し、片方は走りながらの打球では、手の数以外の条件も変わります。打てた場面と崩れた場面を一つずつ指導者へ見せると、確認点を絞りやすくなります。
よくある疑問
硬式のバックハンドは両手にしなければいけませんか。 片手も選択肢です。自分の動作と目標、指導を受けられる環境に合わせて相談します。
軟式で使っていた面と同じ面で打てばよいですか。 競技名だけでは決まりません。握りと打点を合わせたときに、どちらの面で打つ形かを確認してください。
実際の転向ではどう感じたか
筆者が両手バックハンドを覚えた経験は、こちらの体験記事で読めます。一般的な説明と、一人の転向者の経験を読み分けてください。
関連する基礎知識
違いの全体像はこちらの記事にまとめています。
グリップと握り替えはこちらの記事で説明しています。
フォアハンドとの比較はこちらの記事で説明しています。
参照資料
資料確認日:2026年10月25日。ルールは大会要項と現行規則、製品は使用する型番の最新仕様を確認してください。
