この記事の目次
軟式と硬式は同じ規格の広さのテニスコートを使えますが、ネットの設定は同じではありません。分かりやすい違いは中央の高さです。硬式は中央が低く、ソフトテニスはほぼ水平に張ります。
初めてコートを借りる方や、競技を切り替えて使う方に向けて、寸法と設営時の確認点をまとめます。予約した場所がテニスコートでも、使用できる競技と備品は別に確かめてください。
コートの長さと幅は共通している
| 項目 | ソフトテニス | 硬式テニス |
|---|---|---|
| コートの長さ | 23.77m | 23.77m |
| ダブルスの幅 | 10.97m | 10.97m |
| シングルスの幅 | 8.23m | 8.23m |
| ネット中央 | 1.06〜1.07m | 0.914m |
| ネットの張り方 | 中央も両端と同じ高さ | ポスト付近より中央を下げる |
コートの標準寸法はITF規則第1条、ソフトテニスのコートとネットの比較はJOCの競技紹介で確認できます。出典:ITF「2026 Rules of Tennis」、JOC・ソフトテニス競技紹介。
コートの長さが同じでも、シングルスとダブルスでは使う幅が変わります。外側のダブルスサイドラインと内側のシングルスサイドラインを最初に見分けましょう。ソフトテニスにもシングルスがあるため、競技名だけで使用範囲を決めないことが大切です。
硬式はセンターストラップで中央を下げる
硬式ではネットポスト付近の高さが1.07m、中央が0.914mです。中央の白いストラップは飾りではなく、この高さに保つために使います。中央だけ低くなるので、ネットの上端は完全な水平線ではありません。
ソフトテニスでは中央も両端と同じ高さに保ちます。硬式用に下げられた中央をそのままにすると、ソフトテニスの設定になりません。反対に、水平のまま硬式を始めると、中央付近を通す球の条件が変わります。
設営では見た目に頼らず、施設の測定具などで確認します。中央を変えるときも、単に紐を外せばよいとは限りません。ワイヤーや支柱の扱いは施設の案内に従い、分からない備品を自己判断で強く巻き上げないでください。
シングルススティックは硬式の設営で確認する
ダブルス用のネットで硬式シングルスを行う場合は、シングルススティックを使う設営があります。ITF規則第1条では、シングルスサイドラインの外側0.914mの位置を基準に、ネットを1.07mで支えることを定めています。
ネット中央のストラップと、左右に立てるシングルススティックは役割が違います。試合形式に合う備品があるかを確認し、設置場所を施設や大会の担当者と合わせましょう。左右の棒を見つけたからといって、用途を確認せず位置を動かすことは避けます。
コートを共用するときの確認順序
- 予約時:硬式とソフトテニスのどちらを行うか、施設が利用を認めているかを確認する。
- 利用前:コート面、ネット、支柱、中央の高さ、必要な備品を確認する。
- 設営時:施設の測定方法と調整手順に従う。不明点は管理者へ聞く。
- 利用後:施設が指定する高さや備品の位置へ戻し、次の利用者のために整える。
同じ施設でも、貸し出せる備品やネットを変更できる範囲が異なる場合があります。料金表に「テニス」と書かれているだけでは判断できないので、競技名を伝えて予約すると確認漏れを減らせます。
コート面の違いは競技名と分けて考える
ハード、クレー、砂入り人工芝などのコート面は、軟式と硬式の名前だけで決まるものではありません。バウンドや足元の条件を比べるときは、競技だけでなくコート面もそろえて見る必要があります。
シューズも、そのコートに対応しているかで選びます。以前使っていたものを持参する場合は、競技を変えたから全部買い替える、あるいはテニス用だからどこでも使える、と決めず、施設と製品の指定を照合してください。
サービスコートの範囲と、ラリーで使うサイドラインも区別しましょう。ダブルスではラリーの幅が広がりますが、それを理由にサーブを外側の帯へ入れてよいわけではありません。ラインの意味を設営時に一度合わせておくと、練習試合の判定で迷う場面を減らせます。
よくある疑問
ネットの高さだけ変えれば必ず共用できますか。 寸法に加え、施設の利用規約、ネットなどの備品、コート面とシューズの条件を確認します。規格上の共通点と利用許可は別です。
硬式は中央も1.07mですか。 中央は0.914mです。両端と中央を区別して測ってください。
実際の転向ではどう感じたか
転向者が感じた競技全体の違いは、こちらの体験記事で読めます。一般的な説明と、一人の転向者の経験を読み分けてください。
関連する基礎知識
違いの全体像はこちらの記事にまとめています。
シューズなど周辺用具の共用はこちらの記事で説明しています。
得点と試合形式はこちらの記事で説明しています。
参照資料
資料確認日:2026年10月25日。ルールは大会要項と現行規則、製品は使用する型番の最新仕様を確認してください。
