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軟式と硬式のサーブは、どちらもポイントを始めるショットですが、使う回転や受ける位置の組み合わせはさまざまです。「軟式は下から、硬式は上から」という二分法では、実際の選択肢を表せません。
この記事では、サーブの打ち方とリターンの構えを比較します。誰が何ポイントずつ担当するかという順番のルールは、別記事で説明しています。
軟式にも上から打つサーブとカット系がある
ダンロップのソフトテニス入門は、フラット、スライス、アンダーカット、ショルダーカットなどのサービスを紹介しています。上から打つ形だけでなく、横や下から回転をかける形もあります。出典:ダンロップ・ソフトテニス入門ガイド(プレー編)。
硬式にもフラット系、スライス系、キック系など、軌道やバウンドの異なるサーブがあります。上から強く打つ形だけがサーブではありません。ITF規則第16条は打つ高さをオーバーヘッドに限定しておらず、規則に沿ったアンダーサーブも可能です。出典:ITF「2026 Rules of Tennis」。
したがって、競技を替えたら下から打つことが禁止になる、と覚えないでください。合法かどうか、実際にどの場面で選ぶか、相手にどう対応されるかは別々に考えます。
ファーストとセカンドは狙いと確率を合わせる
ファーストサーブが入らなかった場合にセカンドサーブを使える点は共通します。ただし、セカンドは単に弱く打てばよいわけではありません。回転、高さ、コースを調整し、相手に攻め込まれにくい球を選ぶ必要があります。
| 観点 | サーブで考えること | リターンで見ること |
|---|---|---|
| 速度 | 速さと入る確率の釣り合い | 準備に使える時間 |
| 回転 | 空中の変化とバウンド後の狙い | 跳ね方・曲がり方 |
| コース | ワイド、身体付近、中央など | 届く範囲と返す方向 |
| 高さ | ネットを越えて入る軌道 | 自分が触りやすい打点 |
| 次の球 | サーブ後の立ち位置 | 返球後の構え直し |
速度を落としても、回転やコースが変わると受け手の難しさは変わります。「速い方が必ず強い」「遅いから前で叩ける」と決めず、実際の軌道を見ましょう。
トスと打点を合わせてサーブを作る
上から打つサーブでは、握り、横向きの構え、トス、接点を順に確認します。LTAの入門も、まず握りと身体の向きから段階的に説明しています。出典:LTA・サーブ入門。
トスが毎回違う場所へ上がっているのに、腕の振りだけを固定しようとしても、同じ接点を作りにくくなります。強いサーブを狙う前に、自分が無理なく打てる位置へ上げられるかを確かめてください。
また、トスをやり直すときの扱いは、競技の規則を確認する必要があります。硬式で打とうとせずに上げた球を取り直す扱いを、別競技でも同じだと決めないでください。古い指導の説明を使う場合も、現行版との照合が必要です。
リターン位置は来る球に合わせて調整する
硬式のLTA解説は、構える、相手と球を読む、反応する、という流れを示しています。速いサーブなら時間を確保する位置、遅いサーブなら前に入る位置を考えるという説明です。出典:LTA・リターンの基本。
競技ごとの固定位置を覚えるより、自分が安定して接点を作れる位置を見つけましょう。バウンドで大きく変化する球に近づきすぎると、打球までの余裕を失う場合があります。反対に、遅い球を後方で待ちすぎると、相手に使われる角度が増えることもあります。
大きなスイングより準備の早さを確かめる
リターンは、普段のラリーより準備時間が短い場面があります。相手が打ってからラケットを大きく引き直すのではなく、先に構え、来た球へ面を合わせられるかを見ます。
最初は返すコースを広く取り、相手の前衛を避けるのか、深く返して時間を作るのか、狙いを一つ決めます。返ったことだけで終わらず、返球後に次の球へ備えるところまで練習すると試合につながります。
よくある疑問
硬式のアンダーサーブは反則ですか。 下から打つ形そのものは禁止されていません。立ち位置、フットフォルト、受け手の準備などの規則には従います。
軟式のセカンドサーブは必ずカットですか。 選択肢の一つです。競技全体の必須の打ち方として覚えないでください。
実際の転向ではどう感じたか
初めて硬式の球を打った際の感覚は、こちらの体験記事で読めます。一般的な説明と、一人の転向者の経験を読み分けてください。
軟式経験を活かせた点と戸惑った点は、こちらの体験記事で読めます。一般的な説明と、一人の転向者の経験を読み分けてください。
関連する基礎知識
違いの全体像はこちらの記事にまとめています。
サーブ・レシーブの順番はこちらの記事で説明しています。
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参照資料
資料確認日:2026年10月25日。ルールは大会要項と現行規則、製品は使用する型番の最新仕様を確認してください。
